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村上 隆
鉱物学雑誌, 22(1), p.3 - 20, 1993/01
ここ10年余の間に我々のメタミクト鉱物の知識は飛躍的に蓄積された。特に電子顕微鏡法やX線吸収分光法等の近代的手法を使い、単に現象の把握のみならず、メタミクト化の機構までわかるようになった。本論文はメタミクト化の最近の研究に関する総説である。メタミクト化の機構は次のような3段階説で説明されている。StageI:欠陥による格子の歪みで体膨張がおこる。アルファ粒子がその主因である。StageII:反跳核により構造の破壊が進行し、結晶質領域(結晶子)が孤立化し、小さくなる。StageIII:結晶質領域が消失する。
村上 隆; B.C.Chakoumakos*; R.C.Ewing*; G.R.Lumpkin*; W.J.Weber*
American Mineralogist, 76, p.1510 - 1532, 1991/00
密度測定、X線回折、透過電子顕微鏡の結果に基づき、ジルコンの放射線損傷の過程と機構を明らかにした。損傷は10の崩壊/mgまでは蓄積される。損傷の第1段階では(310/mg)粒子により生成した点欠陥により結晶格子が膨張し歪められる。欠陥は地質時代を通じ一部アニールされる。第2段階では(3-810/mg)反跳核による結晶構造の破壊が進む過程である。非晶質構造も一部アニールされる。第3段階は(810/mg)完全に非晶質化した状態である。非晶質領域の密度変化は非晶質構造の変化を表している。Pu入りの人工ジルコンとの比較から照射率による損傷機構の変化はないことがわかった。